博多長浜ラーメン みよし


 木屋町で酒を飲むと、毎回のようにへべれけになってしまう。やはり今回も、終電を逃して始発を待っている。しつこく声をかけてくるキャッチを無視して、友人達と定番の〆になっている「博多長浜ラーメン みよし」にきた。

小汚いが親近感があり、豚骨臭い店内のカウンター席に座る。卓上には紅生姜にゴマに天かすに豆板醤にカレー粉などたくさんの味変アイテムがある。

いつも通り、「牛すじラーメン 麺バリカタで」とカウンターの熟女に注文する。5分ほどで着丼。

一口目にまずスープをすすって確信する。これは酔っ払った体に世界で一番目に沁みる食べ物だと。コテコテの見た目だが味はさっぱりしていて、箸の進むスピードがぐんぐんあがる。バリカタで頼んでおいた極細麺と豚骨スープとの絡みも抜群だ。チャーシューは最後に食べたいから、まだ残しておく。好きなものは最後に食べたいタイプだ。気づいた頃には麺の残りは少なくなっていた。まだまだ胃袋が麺を欲している。バリカタで替え玉を頼み、残りの麺をすする。すすり終わって少し箸を休めていると、替え玉がきた。2杯目は卓上の味変アイテムを存分に活用して食べる。天かすと紅生姜をたっぷりといれて、すする。うん。これだこれだ。カレー粉を入れるタイミングはしっかりと決めている。替え玉後のふたすすり目だ。カレー粉をたっぷり振りかけてまたすする。味は大幅に変わりながらも、何も失くしていない。今年最下位だった阪神も、このラーメンのように少しのスパイスで劇的に変われないのだろうか?と関係のないことを考えて箸をすすめていると、麺はなくなってしまった。最後に残ったチャーシューを平らげ、スープを完飲する。


コンビニで酒を買って、鴨川で始発を待とうと友人2提案し、店を出た。




ツジヒロキ:平成8年生まれの22歳。海外サッカーと阪神タイガースとUKロックが好きです。kこのままだと後10年は独身だと思うので、花嫁募集中です。

ANTHOLOGY KYOTO

京都の各所で様々なライター達が体験した体験記です。 これから京都を好きになる人、楽しもうと思っている人にとって、 この体験記が少しでも役立てればと思っています。

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